移転先候補を内見をする際のポイント


移転先オフィスの候補となる物件が見つかったら、内見(内覧)に行ってみましょう!
写真や図面を見るのと、現地に行って見るのとは違いますから、内見は大事です。

内見では、見るべき場所を整理しておくことが重要になってきます。
内見で見落としていたところがあると、契約後に「こんなはずではなかった・・・」と後悔することになりかねません。

自宅を探すときに物件の内見をしたことがあっても、オフィスの内見は初めてという人も多いと思います。
オフィス物件の内見と自分で住む家の内見とでは、チェックポイントは同じではありません。
内見に行く前に、どこを見たらよいのかというチェックポイントをピックアップしておきましょう。


内見時のチェック項目


□ 外観
□ 共有スペース(エントランス・エレベーター)
□ トイレ
□ 電波状況
□ 同じビル・フロア内のテナント
□ 日当たり・眺望
□ 床の仕様
□ 天井の高さ
□ レイアウト
□ 喫煙スペース

外観

外観については、新しいビルの方が当然きれいです。しかし、古いビルでも外観のリニューアルを行っている場合があります。古くても伝統的な建築物などは、逆に趣が感じられるでしょう。清潔感を感じる外観であれば問題はありません。

共有スペース

〈エントランス〉エントランスは会社を訪れるお客様が最初に目にするところです。広々としたエントランスが理想ですが、狭くてもスッキリ片付いていればイメージは良くなります。管理会社の管理が行き届いているエントランスが良いでしょう。
エントランスが開いている時間についても調べておかなければなりません。早朝や深夜に出入りがある場合には特に注意しておきましょう。
〈エレベーター〉エントランスだけでなく、エレベーター部分もお客様が通るところです。エレベーター周りにゴミが落ちていたり、汚れていたりしないかをチェックしておきましょう。

トイレ

オフィスビルでは、トイレはオフィス内部にある場合と共用になっている場合があります。トイレがオフィス内にある場合には事前にわかっていると思いますが、共用の場合には、内見の際にどこにあるかを聞いて実際に見て確認しておきましょう。

電波状況

オフィスの内見の際には、電波状況も確認しておかなければなりません。今はオフィス内で様々な通信機器を使用するのが当たり前ですから、電波状況は重要です。内見の際には、できれば複数の人で異なるキャリアの携帯電話やスマートフォンを持ち込んで、電波状況が良好かどうかを確認しておくと良いでしょう。

同じビル・フロアのテナント

内見時にチェックを忘れてしまいがちなポイントとして、同じビルにどのようなテナントが入っているかという点があります。特に、同じフロアに入っているテナントはトイレや給湯室などで顔を合わせる機会が多くなりますから、しっかりチェックしておきましょう。

日当たり・眺望

オフィスは毎日長時間を過ごすところですから、日当たりも気になります。日当たりを確認するために、内見は日中にすべきでしょう。
日当たりが良好かどうかで、かかる冷暖房費も変わってきます。夏場は涼しくて冬場は暖かいのが理想です。西日が当たるオフィスは、夏場の日当たりが良すぎて、かなり暑くなってしまいます。ブラインドが最初から付いているかどうかも見ておきましょう。

床の仕様

床仕様には、Pタイル、2WAY、3WAY、OAフロア(フリーアクセス)といった種類があります。
Pタイルとは硬いコンクリートの床で、病院や学校によくあるタイプの床です。2WAY、3WAYはコンクリートの床に配線用ダクトが埋め込んであるタイプのもので、2WAYは取り出し口が電話と電源の2本のもの、3WAYは取り出し口が電話、電源、LANケーブルの3本のものです。
OAフロアとは、床が二重になっていて、その間に配線を通すことができる床です。床がスッキリしていて、配線に足を引っ掛ける危険もないので最も安心できる仕様です。
床がOAフロアになっていない場合には、工事によって変更してもらえることがありますから、確認してみましょう。

天井の高さ

オフィスの天井が高い方が、広々とした感じになるので、落ち着いて仕事がしやすくなります。特に、広さがあまりないオフィスの場合、天井は高い方がおすすめです。オフィスの快適さにこだわりたいなら、天井の高い物件を選ぶと良いでしょう。
天井の高さは、2.5メートルは欲しいところです。天井が低いと圧迫感を感じてしまいます。新築のビルでは3メートル程度の天井高があるところもあります。

レイアウト

オフィスの内見の際には、レイアウトも考えておかなければなりません。希望するレイアウトが実現しない物件であれば、移転計画が大きく狂ってしまいます。
まず、オフィスの内見時までに、レイアウトを考えておくことが大切です。広さがあれば全く自由にレイアウトできるというわけではありません。古いビルでは、オフィス内に柱がある物件もあります。柱の位置によって、レイアウトを変更せざるを得ないこともあります。もちろん、柱があっても気にならないようなレイアウトが可能な場合もあります。

喫煙スペース

喫煙スペースについても、内見時に忘れずにチェックしておきましょう。今は、オフィス内は禁煙とするところがほとんだと思います。ビル内に喫煙スペースがあれば、喫煙者にとっては安心でしょう。

ビル内に喫煙スペースがない場合には、どこで喫煙できるのかを確認しておきましょう。非常階段などは、本来は喫煙できないスペースである場合が多くなっています。ビル周辺で喫煙すると、近所の住民からクレームが出ることもあります。


周辺環境も調査

移転先のオフィスを選ぶ際には、オフィス周辺の環境も大事になってきます。仕事のある日は、家よりもオフィスで過ごす時間の方が長いはずです。周辺環境によって快適さが変わりますし、オフィスを訪れるお客様が会社にどんなイメージを抱くかも変わってきます。
ぜひ内見に行った際に、周辺環境をしっかりチェックしておきましょう!

具体的には・・・
 ・最寄駅から実際に歩いていく(道幅や車の往来、歩きやすさを確認)
 ・コンビニや飲食店の数
 ・銀行、郵便局など金融機関の確認

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